
自転車が大好きで、小さい頃から空まで続くような坂道を登りきることに挑み続けてきた“坂バカ”・テル。どんな時でも自転車と一緒で、教室まで持ち込むほどの自転車バカのテルは、高校に入学して初めてロードレースを知る。チームのエース・鳩村や、宿命のライバルとなるユタと出会い、彼らと勝負するために自転車部に入部するテルだったが、自分が速く走ることだけを考えてきたテルは、“チームで走り、エースを勝たせる”ロードレースを理解することができず…




競技用の自転車は、総称して「スポーツバイク」と呼ばれる。大別すると、未舗装道路用のマウンテンバイク、テルが映画の冒頭に乗っている小径でアクロバティックな動きが可能なバイシクルモトクロス、そして、高速で舗装道路を長距離走るのに最も適したロードレーサー。超軽量の車体、路面との摩擦が少ない極細タイヤ、風の抵抗を受けにくい前傾姿勢用のドロップハンドルが特徴で、平均時速40Km、下り坂では70Km以上ものスピードを誇る。
基本的には全選手が一斉にスタートし、誰が一番早くゴールに着くかを競う個人戦だが、チームで参加する場合は複数のメンバーが役割分担して走るため、団体競技の性格を合わせ持つ。


上り坂を走るレースは「ヒルクライム」と呼ばれるが、山頂に一番速く到達した選手には「山岳賞」が用意され、優勝者に次ぐ名誉が与えられる。劇中に登場する石渡山は標高1,085m、スタートから平均傾斜度9%の急勾配が延々と続き、完走することすら難しい。この石渡山を、クライマー・テルがどう克服するのかは映画の最大の見所!